スッポンがないときのトイレ詰まりの解消法10選

突然のトイレ詰まりに直面した時、パニックになることはありませんか。
自宅で起きたトイレつまりを解消するための、最も有名な道具はスッポンですが、自宅に常備している方は意外と少ないのではないでしょうか。

本記事では、スッポンが手もとにない状況でのトイレ詰まりの解消法や、その原因と対策などについて、詳しく解説していきます。
水回りのトラブルに悩んでいる方、業者に依頼してすぐに直したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

トイレ詰まりの原因

トイレの詰まりは、家庭生活において突然訪れる厄介なトラブルのひとつです。
多くの場合、トイレットペーパーの過剰な使用、子どものおもちゃ、生理用品、厨房の油など、トイレに流してはいけない物を流してしまうことが原因となります。
しかし、これらの明白な原因以外にも、長年にわたる微細な汚れの蓄積や、トイレの構造的な問題が原因で発生することもあります。
詰まりを予防するためには、日常的にトイレを正しく使用し、定期的なメンテナンスを心がけることが重要です。
たとえば、トイレットペーパーは必要最小限にとどめ、トイレに流すべきでない物は絶対に流さない、定期的に専用のクリーナーで清掃するなど、基本的なルールを守ることがトラブルを避ける鍵となります。
また、早期に異常を察知した場合には、すぐに適切な対処を行うことで、より大きな問題への発展を防げるでしょう。

トイレ詰まりの主な現象

次に、トイレ詰まりの主な現象を見ていきましょう。
基本的には、以下の3つのいずれかが見られます。

水の流れがいつもより悪い

タンク内の水が十分に溜まっていないと、流す際の水の勢いが弱まり、結果としてトイレの水の流れが悪くなります。
対処法として、タンク内のボールタップの調整が有効です。
この調整によって、タンクの水位を適切な位置、すなわちWL位置まで戻すことが可能になります。
適切な水位に調整することで、トイレを流したときの水の勢いが回復し、流れの悪さを改善できるでしょう。

水位が高いまま

この状態が示すのは、大抵の場合、排水管のどこかで流れが滞っていることを意味します。
原因は、トイレットペーパーの過剰な使用、誤って流してしまった小さな家庭用品、または時間の経過と共に累積した汚れやカルシウムの堆積などが考えられます。
水位が高いままの状態は、放置すると溢れる可能性があり、衛生面や住宅の損害に直結するため、迅速な対応が求められます。
予防策としては、トイレを使用する際は適切な量のトイレットペーパーを使用し、トイレに流せない物を流さないように心がけることが重要です。
また、定期的なメンテナンスにより、排水管の清掃を行うことで、問題の予防につながります。

水を流したときに異音がする

トイレを流した時の異音は、単なる不快な音ではなく、水回りのトラブルを示唆する警告信号の可能性があります。
とくに「ゴポゴポッ」というような音が聞こえる場合、それはトイレの詰まりや排水管の問題を指摘している可能性が高いです。
このような音がするとき、無視してしまうと小さな問題が大きなトラブルに発展することもあり得ます。
異音の原因は多岐にわたりますが、主に部品の劣化、異物の詰まり、排水管の問題などが考えられます。
異音の種類や原因を正確に把握し、適切な対処を行うことが、トラブルの拡大を防ぐ鍵となります。
また、自宅で対処可能な方法としては、まずはトイレ内の異物を確認し、可能であれば除去すること。
しかし、自分での解決が難しい場合や、異音が続く場合は、専門の業者に相談することが最善の策です。
専門家による詳細な診断と対処により、問題を根本から解決することが可能になります。

スッポンがないときのトイレ詰まりはどうする？

スッポンが手もとにない時にトイレが詰まった場合、一時的な詰まりであれば、すぐに手を出さず放置して様子を見るのもひとつの方法です。
とくに、詰まりが軽度で、水の流れが完全に止まっていない場合、時間が経過することで自然に解消することがあります。
この時、水が少しずつでも流れている状態なら、詰まった物質が水分を吸収し、柔らかくなって流れやすくなる可能性があるからです。
しかし、この方法は一時的かつ軽度の詰まりに限られ、異物が原因の場合や詰まりが深刻な場合は、放置することで状況が悪化する恐れがあります。
長時間放置することで、トイレからの悪臭が発生したり、最悪の場合は水漏れや水溢れを引き起こす可能性も考えられます。
重要なのは、詰まりの原因を正確に把握し、それに応じた適切な対処を行うことです。
自分で解決が難しい場合は、迅速に専門の業者に相談することをお勧めします。

スッポン以外で試せるトイレ詰まりの解消法

ここからは、スッポン以外で試せるトイレ詰まりの解消法を解説していきます。
ここでは、以下の10種もの方法を紹介します。

解消法①バケツ

スッポンがないときでも、身近なバケツを使ってトイレ詰まりを解消できます。
たとえば、お湯を沸かし、便器内の水を汲み出した後、ぬるま湯をバケツで便器に注ぎ、約1時間待つことで詰まりを解消する手順があります。
この方法は、とくに紙や軽度の詰まりに有効です。
しかし、熱湯を使用する際は便器を傷めないよう注意してください。シンプルながらも効果的なこの方法で、多くのトイレ詰まりが自宅で解決可能です。

解消法②ビニール袋

実は、ビニール袋を使った解消法は簡単かつ効果的です。
トイレの口にビニール袋をしっかりと密着させ、空気を押し出すように力を加えることで、詰まりを押し流す原理です。
この方法は、とくに紙類や生活ごみが原因の詰まりに効果を発揮します。
ただし、誤った使い方は状況を悪化させることも。正しい手順を踏むことが重要です。
自宅にスッポンがないとき、ぜひ試してみてください。

解消法③針金ハンガー

「針金ハンガーを使ったトイレ詰まりの解消法」は家庭によくあるアイテムを活用した実践的な対応策です。
この方法は、とくにトイレットペーパーなど軽い物質が原因で起きた詰まりに有効です。
針金ハンガーをまっすぐに伸ばし、先端を少し曲げて、詰まりの原因を優しく掻き出すように使用します。
ただし、トイレの陶器を傷つけないように注意が必要です。このように身近なアイテムを使った対策は、緊急時にも役立ちます。

解消法④ラップ

トイレが詰まり、スッポンがないときに試せる意外な解消法が「ラップ」を使用する方法です。
驚くべきは、この方法のシンプルさと家庭に常備されている材料だけで実施できる点。
具体的には、トイレの便器全体をラップで覆い、空気を密閉します。
その上から蓋をして、便器に圧力をかけることで、詰まりを押し出す原理です。
深夜や緊急時に役立つこの技は、道具がない時にも安心して試せる方法として注目されています。

解消法⑤ペットボトル

ペットボトルを半分に切り、切り口をトイレの排水口にしっかりと押し付けてから、力強く押し込むことで、水の圧力を利用し詰まりを解消する方法です。
このシンプルながら効果的な技は、とくに「水に溶けるもの」が原因の詰まりに対して有効です。
ただし、固形物が原因の場合はこの方法では解決できないため、その場合は専門業者への依頼を検討しましょう。

こちらの記事ではペットボトルでトイレの詰まりを直す方法、詰まりを予防するためのポイントについて解説しています。あわせてご覧ください。

トイレのつまりはペットボトルで直せる？正しい手順と予防策も紹介

解消法⑥真空式パイプクリーナー

従来のスッポンと異なり、強力な真空状態を作り出して詰まりを素早く解消します。
操作も簡単で、化学薬品を使わずに済むため、環境にも優しい選択肢と言えます。
とくに、軽度から中程度の詰まりに有効で、使用後は水の流れがスムーズになるのを実感できるでしょう。

解消法⑦クリーナー

スッポン以外でトイレ詰まりを解消する際、市販のクリーナーも効果的な選択肢の一つです。
とくに、生分解性をうたった環境に優しいタイプなら、家庭内の水質汚染の心配も少なく、安心して使用できます。
このクリーナーは、有機物を分解する力に優れ、トイレ内の困った詰まりもスムーズに解消できます。
使用する際は、製品の指示に従い、適量をトイレに流し込むだけ。
簡単でありながら、その効果は抜群です。

解消法⑧重曹とお酢

「重曹とお酢」を使用したトイレ詰まりの解消法は、手軽に家にあるもので対処できるエコフレンドリーな方法です。
この自然派の解消法は、化学薬品を使用せずに、安全かつ効果的に詰まりを解消します。
具体的には、トイレの中に重曹を一カップ投入後、その上から同量のお酢をゆっくりと注ぎます。
この化学反応で発生する泡が詰まりを除去するのを助ける仕組みです。
この方法の優れた点は、環境に優しいだけでなく、トイレのパイプやセラミックにも優しいことです。

解消法⑨洗剤

普段家庭で皿洗いに使う洗剤もスッポンがないときに役立ちます。
具体的には、少量の洗剤をトイレに直接注ぎ、熱い水（熱湯ではない）を少しずつ加えることで、詰まっている物質を分解しやすくします。
この方法の魅力は、特別な道具が不要で、すぐに試せることです。
この方法は、手軽に試せて経済的な解決策として非常に魅力的と言えるでしょう。

解消法⑩ワイヤー式トイレクリーナー

ワイヤー式トイレクリーナーがあれば、トイレの詰まりを効果的に解消できます。
このクリーナーは、排水管の奥深くにある詰まりの原因物を削り取りながら除去でき、液体や粉末タイプのクリーナーでは対応できない硬い詰まりにも直接アプローチできます。
使い方はシンプルで、適切なブラシを選び、排水口に挿入して回転させるだけ。
しかし、使用時は管を傷つけないよう注意が必要です。
これにより、スッポンを使わない状況でも、トイレ詰まりを自力で解消できる可能性が広がります。

トイレ詰まりを解消する際の注意点

ここからは、トイレ詰まりを解消する際の注意点を3つ解説していきます。

熱湯を使わない

トイレ詰まりを解消する際、熱湯は決して使わないでください。
熱湯を使用すると、トイレの陶器が急激に温度変化を受けて割れるリスクがあります。
また、トイレ内のパイプやゴム部品を損傷させる可能性も。
よって、トイレ詰まりの解消にお湯はNGとされています。
熱湯ではなく、室温の水や専用のクリーナーを使用することを推奨します。
トイレの安全と長持ちのため、熱湯を避け、適切な方法で詰まりを解消しましょう。

強力な薬剤を使わない

トイレ詰まり解消に強力な薬剤を使う際は注意が必要です。
薬剤は一時的な解決にはなるかもしれませんが、トイレや排水管に損傷を与える恐れがあります。
たとえば、使用する前にはつまりの原因を正しく理解し、適切な薬剤を選ぶ必要があります。
薬剤の選択ミスは、状況を悪化させる可能性があります。
代わりに、家庭にある素材で安全に対処する方法も多数存在します。
安易な強力薬剤の使用は避け、正しい知識と方法で対応しましょう。

レバーで水を流さない

トイレ詰まりを解消する際、レバーで水を流さないことも重要な注意点です。
というのも、詰まりが原因で水が溜まっている状態でさらに水を流すと、水溢れのリスクが高まり、状況を悪化させる恐れがあるからです。
とくに、排水管に異物が詰まっている場合や、水を吸収する物質による詰まりの際には、とくにレバーを引かないよう注意してください。
対処法としては、まずは詰まりの原因を特定し、適切な方法で解消を試みることを推奨します。

トイレ詰まりに有効なスッポンの入手法

スッポンがどこで手に入るのかと悩む方は意外と多いのではないでしょうか。
まず、身近なホームセンターや100円ショップを訪れてみましょう。
これらの店舗では、さまざまな種類のスッポンが低価格で販売されており、緊急時に役立ちます。

Amazonや楽天市場では、ユーザーレビューを参考にしながら、自宅のトイレに最適なスッポンを選べます。
サイズや形状が豊富にそろっているため、トイレの形状や詰まり具合に合わせた最適な商品を見つけることが可能です。
さらに、緊急時以外にも、定期的なトイレメンテナンス用として一つ持っておくと、突然のトイレトラブルにも迅速に対応できます。
重要なのは、詰まりの原因やトイレの形状を考慮して、適切なスッポンを選ぶことです。
このようにスッポンを事前に準備しておくことで、トイレ詰まりに対する不安を軽減し、いざという時に落ち着いて対処できます。

スッポンがない場合は別のもので代用しよう

本記事では、トイレ詰まりを解消するためのさまざまな方法をご紹介しました。
バケツ一杯の水を使うシンプルな方法から、ビニール袋や針金ハンガー、ラップやペットボトルを駆使する創造的な解決策まで、身の回りにあるもので意外と簡単に詰まりを解消できます。
また、重曹とお酢、洗剤を使うエコフレンドリーな方法も紹介し、化学薬品を使わずに安全に詰まりを解消する方法を探求しました。
解消法を試す際には、熱湯の使用を避け、強力な薬剤の使用も控えること、無理に水を流さないことなど、いくつかの重要な注意点を守る必要があります。
また、スッポンがない状況を前提にしつつも、最終的にはスッポンの入手法もご紹介しました。
これらの方法やヒントを活用して、トイレ詰まりの問題を迅速に、かつ安全に解決しましょう。
自分で解決できない場合は、専門の業者に相談するのもひとつの手段です。
トイレの問題は生活の質に直結するため、適切な対応を心がけ、快適な毎日を送るための知識としてお役立てください。

ふくおか水道職人では、水道局指定店として水回りに関するさまざまなトラブルに対応しています。24時間365日受付・ご訪問を行っているので、今すぐ相談したい場合もお気軽にご連絡ください。

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監修者

福田マネージャー

《略歴》

2018年に株式会社 N-Visionに入社し水道メンテナンス業務を行う。
業界歴は7年で現在年間600件ほどの対応を行う。つまり・水漏れのトラブル解決のプロフェッショナルです。
修理完了後も安心してご利用いただける環境づくりに努めております。
福岡県でつまり・水漏れでお困りでしたらふくおか水道職人にお任せください。