水のコラム
排水溝に熱湯を流すのは危険! トラブルを防ぐ方法と掃除に適した温度
キッチンでパスタなどを茹でたあと、シンクで湯切りをしている人も多いかと思います。排水溝の熱湯消毒にもなって一石二鳥と考えている方へ、排水溝へ熱湯を流すことの危険性をお伝えしたいと思います。トラブルに発展させないための方法もあわせて解説します!
■排水溝に熱湯を流すと排水管が破損するトラブルも!
レトルトパックを湯煎で温めたあとに熱湯を排水溝へ流しますと、ステンレス製のシンクは熱膨張し「ボコッ」という音が鳴ってびっくりすることもあると思います。そんなステンレスシンクの変化は序の口で、もっとも気をつけたいのが、排水溝の素材である塩ビ管です。
排水口の下に続く排水溝や排水管の素材は「塩化ビニール管(塩ビ管)」と呼ばれるもので、昔よく使われていた鉄管に比べ腐食しにくく、耐久性も高いことから、現在では上下水道にて大活躍しています。
一口に塩ビ管と言っても用途によりいくつか種類があり、キッチンで多く使われる塩ビ管では耐熱温度が約60~70℃となっています。インスタント焼きそばを作ったお湯や麺の茹で汁などでは90℃くらいになっているので、いくら耐久性が高い塩ビ管でも破損や変形を避けることはできません。普段の扱い方で、キッチンの寿命を縮めてしまっていたことに気が付いたら、今すぐにでも行動を改めましょう。
■トラブルを防ぐ方法はあまりにも簡単です
料理をする際には、どうしても熱湯を使うことになります。そんな熱湯をシンクへ流したい時に、熱湯による排水溝へのトラブルを招かないための、とっておきの方法をご紹介しましょう。毎度のお料理タイムも熱湯の扱いに困ることはなくなります。
その必殺技は、「熱湯をある程度冷ましてから流す」という原始的な方法につきます。この方法はメリットが多く、あなどれません。熱湯の入った鍋をシンクに置き、そこへ蛇口の水を注ぎ入れて60℃以下に冷ましたり、ボウルなど他の容器に移して60℃以下に冷めるまで放置しておいたりするだけで大丈夫です。
同様に熱湯の温度を下げる手段として、もっと手軽なものでは「大量の水を流しながら行う」という方法もあります。蛇口から水を大量に流しながら熱湯をシンクへ流すため、前準備やボウルの後片付けなどもなく楽チンです。
■50℃までのお湯ならメリットも
熱湯の温度を下げることで、シンクや排水溝の塩ビ管が変形したりすることを避けることができるだけでなく、キッチンへ良い影響ももたらします。これが50℃くらいの温度であれば、かえって以下のようなメリットがあるのです。これなら、熱湯に水を加えたりして温度を下げようと思えるはずです。
1.掃除に有効
キッチンの排水溝は油汚れがつきやすい場所です。油は冷えると固まる性質を持ち、排水溝に流したつもりが途中で固まり、つまりの原因となることも少なくありません。そんな油汚れは、水よりも45℃程度のお湯を流したほうが落ちやすいのです。熱湯に水を加え45~50℃くらいのお湯にしてシンクに流せば、シンク内も排水溝や排水管内にも油汚れがたまりにくくなり、つまり予防になります。
2.雑菌や臭いをある程度除去する
料理のあとに出る油汚れや野菜カス、食器を洗った際に出る洗剤の残りなど、排水溝には雑菌のエサとなるものがたくさん存在しています。さらに臭いも発生しますので、使ったらこまめに掃除をして衛生的に保ちたいところです。毎日使うキッチンにトラブルがありますと、ウィルス性胃腸炎や食中毒などを引き起こす可能性もあります。
液体パイプクリーナーやパイプ洗浄剤などを愛用して掃除に励んでいる方も多いようですが、実は40~50℃のお湯でもある程度の掃除作用があるのです。家計費的にも優しく、環境にも優しい、料理後のお湯を少し冷まして利用するだけですので、手間も時間も省くことができてメリットだらけです。
3.チョウバエの退治になる
排水溝にたまるヘドロを好んで繁殖する虫にチョウバエがあります。攻撃性が高いわけではありませんが、清潔を保ちたいキッチンでは見かけたくない虫です。そんなチョウバエは、お湯で退治することができるのです。
チョウバエが発生したら、50℃程度のお湯を発生源の排水溝へ注ぎましょう。お湯の量は多ければ多いほど高い効果が期待できるのですが、洗面器一杯くらいあるとベストです。薬品を使いませんので、小さな子どもさんやペットがいるご家庭では安心して実践できるチョウバエ退治方法としておすすめです。
■まとめ
普段何気なく熱湯をキッチンのシンクへ流している方の中には、塩ビ管への影響を知らずにずっと熱湯を流しており、気付いたらシンク下からの水漏れが発生したという事例は頻発しています。
こうした排水管でお悩みの方は、ぜひ弊社までご相談ください。年中無休で営業しておりますので、緊急事態にも即対応できます。安心、丁寧な対応には定評をいただいております。ささいなことでも構いませんのでどうぞお気軽にご連絡ください。
監修者
福田マネージャー
《略歴》
2018年に株式会社 N-Visionに入社し水道メンテナンス業務を行う。
業界歴は7年で現在年間600件ほどの対応を行う。つまり・水漏れのトラブル解決のプロフェッショナルです。
修理完了後も安心してご利用いただける環境づくりに努めております。
福岡県でつまり・水漏れでお困りでしたらふくおか水道職人にお任せください。
福岡のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「ふくおか水道職人(福岡水道職人)」
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