お湯出しっぱなしでガス止まる！解消方法について解説

お湯を出しつづけてしまうと、ガスは止まってしまいます。不注意でカランを閉め損ねてもお湯は出つづけることは無いです。

ただ、だからといって絶対に止まる確証はどこにもないでしょう。もしも閉め忘れてしまった時のために、対処の仕方を覚えておきましょう。

ここでは、お湯を出しっぱなしでガスを止めてしまった場合の解消方法について解説します。

お湯出しっぱなしで安全システムが発動

お湯の出しっぱなしが発生した場合、ガスメーターの安全システムが感知しアラームを出して、ガスの機能をストップします。以下、お湯を出しつづけた場合の注意点や安全システムの機能を説明します。

ガスが止まった場合
ガスが停止すると、お湯が出なくなるので、水だけが出ます。安全システムが動いてもカランを止めなければ、水の流れは止まりません。

ガスがオートで止まるので火やアクシデントにつながることはありませんが、水が出つづけることによって水道代金がはねあがる、床に水が飛び散るといった問題が起こる場合があります。

自宅にいる場合は、直ちにお湯を止められますが、出先の場合も、お湯の出しっぱなしを思い出した時に手早く対処しましょう。

ガスメーターの安全システムの役目
ガスメーターにはガスを使った量を計る他に、24時間ガスの使用レベルを見守る役目をもつ安全システムがついています。何かの異変で安全システムが動くと、オートマチックにガスの供給を止め、ランプを点滅・点灯してアラームを表示します。

安全システムは、規定を超えた大量のガスが流れたケース、長い時間ガスが流れつづけたケース、震度5以上の地震を察知した場合、流れているガス圧力が規定を下回った場合に動くシステムです。

ガスが止まった場合の復帰方法

お湯の出しっぱなしを停止したら、続いて止まったガスの復帰をします。復帰方法は数分でできる単純なものですが、作業する前と後で注意することもあります。作業する前には注意点をきちんと確かめてから復帰をしてください。

ガスメーターが置いてある場所
はじめに、ガスの安全システムがあるガスメーターが置いてあるところを確かめます。ガスメーターが置いてある場所は各家庭によって異なり、賃貸物件の場合、置いてある場所にいくつかの傾向があります。

突然ガスが止まった場合にもいち早く確かめられるように、置いてある場所を認識しておきましょう。

戸建住宅では、外のガスボンベのそばに置かれているケースがほとんどです。ガスボンベは、玄関や風呂近くの壁、また点検員が作業するためにわかりやすい場所に置かれているケースがほとんどです。

他方、アパートなどの賃貸物件のケースは、玄関の側や共同廊下のメーターボックス内に設けられている場合がほとんどです。ただし、建物によって置き場所はいろいろです。

マンションだと玄関そばの給湯器の下部、玄関ドアそばの上部にあるのが通常です。アパートのケースは、外にいくつか並列されている場合もあります。

いくつか並列されているときは、各メーターにルーム番号のシールが貼られているので、自分のルーム番号のものを間違えないように選んでください。

ガス臭がする場合は連絡する
ガスが止まった場合は、ガス漏れを起こしている危険もあります。ガス臭がしないかを確かめ、ガス臭がする場合には復帰手順は踏まずにガス業者へ問い合わせしてください。

もし、室内からガス臭がする場合には室内換気をしましょう。使っているガス機器がある場合、直ちに消火してください。火気厳禁です。ライターなどは使ってはいけません。くわえて、換気扇や電灯の電源にも触れないようにしてください。

復帰の手順
ガス臭がしない場合は、ガス復帰をします。

はじめに、家内全部のガス器具の電源を切るか器具栓を閉めます。見落としやすい屋外にガス器具があるケースも電源をオフにしてください。使用していないガス栓が全部閉まっていることを確かめます。この時点では、ガスメーターのガス栓は閉めないようにしましょう。

ガスメーター内の復帰ボタンカバーを左側に回し、カバーを取り外します。復帰ボタンが止まるまで確実に押し込み、安全システムの表示ランプが点灯し始めたら手を離します。ボタンが元に戻り、点灯が点滅の状態に変わります。カバーは元通りにしておきましょう。

その後、3分はガス漏れがないか調べているので、ガスを使用せずに待ちましょう。3分後、点滅中だった表示ランプが消えればガス復帰は成功です。

お湯が止まる他の原因と対策法

お湯が出なくなる理由は、お湯を出しっぱなしにした場合の他にもあります。もしもの時を想定して主な原因と対策法を把握しておくと安心でしょう。

もし、お湯や水も出ないときは、凍結や断水、元栓や止水栓が閉まっているケースが考えられます。1箇所でお湯が出ないケースは、お湯の設定が水のままになっている、もしくはカランの不具合の可能性があります。

どのカランからもお湯が出ない場合は、ガス給湯器に不具合があるかもしれません。

はじめに、自分でできる対策としては、温度設定や元栓を確かめることです。設定についてはエラーや再起動などで変更されている場合もあります。元栓についても工事やメンテナンス作業中で触れている場合があります。

それでも解消されない場合は、専門業者に問い合わせしましょう。

お湯出しっぱなしにした場合のよくある疑問点

お湯を出しっぱなしにしたらどうなるか、以下よくある疑問について解説します。

どのくらいでガスが停止するのか
お湯を出しっぱなしにした場合、60分程度でガスメーターの安全システムが動きます。ただし、60分というのはガス業者で説明している基準で、異なる場合もあります。注意してください。

60分で水に切り替わるとのことですが、実際は10時間近くもお湯を出しっぱなしにしてもなお、お湯の状態だったケースもあります。なぜかというと、それぞれの環境やその時点の使用状況で変わり、また大きく影響がでやすいのが、「水量」や「給湯器のキャパ」の違いです。

お湯を出しっぱなしにした場合に誤作動を察知するもう1つが給湯器です。給湯器は、いろいろな異常に対する制御動作がプログラムされています。給湯器のキャパが低かったりすると、制御動作が機能せず誤作動を察知できない危険があります。

ガス、水道費用はいくらになるか
通常ガス代金は1分4〜6円から1分6円くらいなので、計算上のガス代金は60分360円、24時間8,640円です。他方、水道代金は、普通の水道料金1分2円として、計算上60分で120円、24時間で2,880円となります。

仮に、10時間お湯を出しっぱなしにすると、60分でガスが止まった場合、ガス代金360円と10時間分の水道代金1,200円を足して、1,560円です。ただし、もしもガスが止まっていなかった場合、3,600円プラス1,560円で、合計5,160円にもなります。

また給湯器の長い時間の運転は危険が多いです。正常なときは大丈夫ですが、異常があるときや経年の老朽化があると、火災や安全システムが動かないという恐れもあります。

お湯の沸かしつづけやカランの閉めの緩みも、やりがちな行為です。普段からカランや給湯器のスイッチなど、チェックを怠らないことが大事です。

お湯を出しっぱなしで誤作動になるか
お湯を出しっぱなしにしたとき、給湯器の誤作動コードには「011」と表示が出てきます。誤作動が出たケースでは、お湯の給湯栓を閉め、リモコンのスイッチを切った後、改めて電源を入れると誤作動は解除されます。

電源をリセットした後も、誤作動が表示されるときには、ガスメーターを確認します。ガスが止まっている場合は復旧作業をしましょう。それでも解消されないときは、リモコンや給湯器そのものが壊れている場合があります。使用中の給湯器を扱う業者に連絡してください。

まとめ

この記事では、お湯出しっぱなしでガスが止まるときの解消方法について解説してきました。もしお湯の出しっぱなしに気づいた場合は、落ち着いて対処することです。

ひとまずお湯を止めてガス漏れを確認して、ガス臭がするときはガス業者に連絡してください。

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監修者

主任

福田 武士

《略歴》

2018年に株式会社 N-Visionに入社し水道メンテナンス業務を行う。
業界歴は7年で現在年間600件ほどの対応を行う。つまり・水漏れのトラブル解決のプロフェッショナルです。
修理完了後も安心してご利用いただける環境づくりに努めております。
福岡県でつまり・水漏れでお困りでしたらふくおか水道職人にお任せください。