水道から異音！「ガガガ」「ドン」などが聞こえたときの原因と対処法とは？

毎日使う水道。だからこそ、少しの違和感などがあると強い不安を抱えてしまうものです。水道の使用においては、稀に異音がする場合があります。

「ガガガ！」といった聞き慣れない音や「ドンッ！」といった強い衝撃が加わるような音が聞こえた場合は、水道そのものに異変がある可能性を疑いましょう。

本記事では水道から異音が聞こえたときの原因と対処法に加え「ウォーターハンマー現象」について解説します。

水道から異音！その原因とは？

毎日使う水道。だからこそ、異音がするとどのような原因なのかを把握しておく必要があります。ここでは水道から異音がした場合に考えられる原因について異音別でご紹介します。

「ガタガタ」「ブーン」と異音がする場合

水道を使う際「ガタガタ」「ブーン」といった異音がする場合は、蛇口に取り付けられたパッキンの劣化が考えられます。蛇口に取り付けられたパッキンは経年劣化しやすい部品の一つです。

劣化した状態のままパッキンを使い続ければ当然パッキンの劣化が進みます。劣化が進んだパッキンは本来の役割を果たせません。そのため、パッキンを挟む金属同士が摩擦を引き越し「ガタガタ」「ブーン」といった異音が聞こえるのです。

「ゴボゴボ」と異音がする場合

水道から「ゴボゴボ」といった異音は主に断水後に見られる症状です。断水後にこのような異音が聞こえる原因としては、断水中の水道管に空気が発生したことが挙げられます。

断水が解除され、蛇口をひねったことによって発生した空気がはじけ「ゴボゴボ」といった異音がするのです。短時間で収まるのが一般的ですが、断水解除後から数日経過したのにもかかわらず、まだ異音が続く場合は、パイプが破損する可能性があるため注意しましょう。

「ドン！」と異音がする場合

水道を使用した際に「ドン！」と衝撃が加わるような異音が聞こえた場合は「ウォーターハンマー現象」の可能性があります。ウォーターハンマー現象とは水流を止めた際に起きる現象のことです。

「ドン！」と鳴る回数が増えたのにもかかわらずそのまま使い続けてしまえば、パイプの破損につながります。異音に気付いたときは速やかに水道業者に点検を依頼してください。

水道工事などの断水後は異音がするケースが多い

災害などによる断水の他にも「水道工事」による断水によって異音が聞こえる場合もあります。水道工事が終わった後の水道からは主に「ゴボゴボ」といった音がします。

この場合も水道管の中に空気が発生したと考えられるため、経過を見ると良いでしょう。異音が鳴り止まない場合は水道工事によって何らかの影響を受けている可能性があります。

水道の使用によって溜まっていた空気が蛇口に衝撃を与え、蛇口付近が損傷した可能性も考えられるため、異音が続く場合は水道業者に点検を依頼すると良いでしょう。

異音から見る対処法

水道の使用に際し、さまざまな異音が確認できた場合は、異音それぞれに適した対処法を実施することが大切です。ここでは異音別による対処法についてご紹介します。

「ガタガタ」「ブーン」と異音がする場合

「ガタガタ」「ブーン」といった異音が確認できた場合は、主に蛇口周りに取り付けられている部品が影響していると考えられます。

その中でも最も理由として挙げられるのが蛇口に取り付けられた「コマパッキン」の交換です。コマパッキンとは蛇口内部に取り付けられたリング上の部品です。金属をつなぐ役割があるため、日常的な使用によって劣化しやすいといった特徴があります。

コマパッキンが劣化すると、コマパッキンを挟んでいた金属が摩擦します。そのため、「ガタガタ」「ブーン」といった異音がするのです。コマパッキンの交換方法は以下の手順で行いましょう。

1.工具を使って止水栓を締める（止水栓がない場所であれば元栓を締める）

2.蛇口のハンドル下にあるネジをレンチで取り外す

3.内部に取り付けられたコマパッキンを取り外し、新しいものへと交換する

4.取り外したハンドルを取り付ける

5.止水栓（または元栓）を開く

なお、水道から「ガタガタ」と音がする場合は「共振」が考えられることもあります。共振とは水を流したときに発生する振動によって、部品同士がこすれ合うことによって大きくなる現象のことです。

共振が考えられる場合は、蛇口部分のハンドル・吐水口に接続されたナットをきつく締め直すと良いでしょう。

「ゴボゴボ」と異音がする場合

「ゴボゴボ」といった異音がする場合は、パイプ内に空気が発生したと考えられます。この場合は放置しても問題ないとされ、複数の使用によって改善されるのが一般的です。

ただし、異音が長期間続いたりある一部分から異音が確認できたりする場合は、水道管、または水道周辺の部品が故障していると考えられます。もし管の分岐部分から「ゴボゴボ」と異音が聞こえる場合は「キャビテーション」が起きている可能性があります。

キャビテーションとは水流の中で水蒸気が生じる現象のことです。キャビテーションによって水蒸気が生じた場合は、パイプにダメージを与え、破損につながります。

使い続けることで大きなトラブルを引き起こす可能性もありますから、早急に水道業者に点検・修理を依頼しましょう。分岐部分ではなく、通常の配管から「ゴボゴボ」と異音がする場合は要注意です。

断水直後でも管が枝分かれしているわけでもないパイプから異音がする場合は、破損した部分から空気が侵入している可能性、または水道管の接続部分が外れ、空気が侵入している可能性があります。

いずれにしても自分で直すことは不可能であるため、水道業者に点検を依頼しましょう。

「ドン！」と異音がする場合

「ドン！」といった衝撃的な音が聞こえた場合は、ウォーターハンマー現象であると考えられます。そのまま使い続けてしまえば水漏れや水道管の破損・破裂などの大きなトラブルにつながるため、使用には注意が必要です。

ウォーターハンマー現象を解決させるためには、元栓をゆっくりと締めるのが効果的です。ウォーターハンマー現象は水の勢いが強いことで発生するため、元栓をゆっくりと締め、水流を弱めてみましょう。

他にも、水栓を開閉するときはゆっくりとハンドルを動かす、といった方法もあります。ゆっくりと水栓を締めることで、水の勢いを抑えながら止水できます。

これらの方法でも不安が拭いきれない場合は、水道業者に水撃防止器の設置を依頼すると良いでしょう。

水撃防止器とは水栓を締めた際に水によって生じる衝撃を最小限に抑えることができる道具のことです。自分でも取り付けることは可能ですが、失敗したことによって二次トラブルにつながらないためにも、水道業者に依頼するのが望ましいと考えられます。

原因が特定できない場合や不安がある場合は水道業者に相談しよう

異音がするのにもかかわらず、その原因がなぜなのか徳的できない場合は、速やかに水道業者に点検を依頼することが望ましいです。その理由は、経過を見るだけで良い異音だけでなく、修理が必要な異音もあるためです。

壁の内側に取り付けられた水道管であれば、自分で点検することは困難です。水道管の位置や破損状況によっては、大がかりな工事などが必要になる可能性もあります。情報収集などで得た知識だけを頼りに修理を行うと、二次トラブルにつながる可能性もあります。

どのような異音であっても、できるだけ早い段階で水道業者に相談・点検を依頼するよう意識しましょう。

ウォーターハンマー現象は対策できる！その方法とは？

水の衝撃によって生じるウォーターハンマー現象。実は簡単な方法で対策することが可能です。その方法は水道の元栓を絞ること。

元栓を絞るだけで、これまでの水流がなだらかになり、水による衝撃が和らぎ、ウォーターハンマー現象を抑えることができます。ただし、元栓を絞ったことによって水量は減少するため、これまでの水の勢いが保てない点に注意しましょう。

水撃防止器が原因の場合のウォーターハンマー対策

ウォーターハンマー現象は水栓に水撃防止器を取り付けることで抑えることも可能です。水撃防止器を取り付けるには自分で行う方法と水道業者に依頼する方法の2つあります。

水撃防止器は一般的に3,000円～10,000円ほどで購入できるため、取り付け方をご存じであれば、自分で取り付けることで費用を最小限に抑えられるでしょう。

まとめ

水道から異音がする場合はその音と聞こえ始めた時期に注目しましょう。「ゴボゴボ」といった異音が断水後から聞こえ始めた場合は、断水中の水道管に空気が生じたことが原因と考えられ、使用経過を見ることが大切です。

ただし「ガガガ！」「ドン！」「ガタガタ！」などといった異音であれば、部品の交換や水道管内部の異常などが考えられるため、水道業者に相談・点検を依頼するのが望ましいです。本記事でご紹介した対処法を取り入れ、快適に使える水道を維持しましょう。

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監修者

主任

福田 武士

《略歴》

2018年に株式会社 N-Visionに入社し水道メンテナンス業務を行う。
業界歴は7年で現在年間600件ほどの対応を行う。つまり・水漏れのトラブル解決のプロフェッショナルです。
修理完了後も安心してご利用いただける環境づくりに努めております。
福岡県でつまり・水漏れでお困りでしたらふくおか水道職人にお任せください。