水のコラム
ChatGPTを一次診断ツールに!AIで見極める水まわりトラブルと正しい対応【水道職人:公式】

水まわりのトラブルは突然発生します。
そして、水まわりトラブルの解決には、AIを活用することが有用です。
水まわりのトラブルが発生すると、多くの方は「トラブルの原因」や「対処法」「水まわり設備が使えない期間の対応」について頭を悩ませます。
そして、これらの解決策をどのようにして探せばよいのか分からず、途方に暮れることもあるでしょう。
このような場面で活躍するのが、「ChatGPT」をはじめとした「AI」です。
今回は、ChatGPTを水まわりトラブルの場面で最大限生かす方法をご紹介します。
目次
AIと水まわりトラブルの関連性

AIとは「Artificial Intelligence(人工知能)」の略で、大量のデータを機械学習し、その中からさまざまなパターンを見付け、行動予測や提案をしてくれます。
水まわりのトラブルについてインターネットで検索すると、さまざまなコラム記事やQ&Aが検索結果に表示されるでしょう。
しかし、その大量の候補の中から、現在抱えている問題を解決する策を見つけることは意外に難しいもの。
このようなとき、AIを活用することで解決策を見つけやすくなります。
AIに症状を言語化して原因の候補を出してもらったり、応急処置の手順を確認したりと、次に取るべき行動を一段階ずつ見ることが可能です。
ただし、AIはあくまでも画面の向こうにある情報ツールなので、「ここから先は水道修理業者に依頼」という線引きが必要でしょう。
症状を具体的に伝えるほどChatGPTは正確に答える

AIは、入力された情報をもとに「可能性が高い回答」を返す仕組みです。
つまり、こちらの説明が「蛇口から水が出る」レベルだと、答えもそれに合わせた広い話しかできません。
逆に、「キッチンのワンホール水栓で、レバーを閉めても先端から1秒に1滴落ちる。お湯側にしたときだけ水漏れが増える。10年以上使っている。」と細かく書くことで、AIは「カートリッジの摩耗」など、範囲を絞り込んだ原因を挙げられるようになります。
この具体性の差が、AI活用の利便性を分けるのです。
AIは伝える情報量が多いほど精度が増す
AIは人間のように現場を見て、「ここが濡れてるから水漏れの原因はここ」と推測しているわけではありません。
文章の中に含まれている手掛かりを拾って、「この型の水栓ならここがよく壊れる」「その症状ならトイレのこの部品が多い」と優先順位を付けて答えを返しているだけです。
だからこそ、「症状・場所・型番・経過時間・トラブルが起こるタイミング」などを積み上げていくと、AI側の「この可能性が高いです」という答えの範囲もぐっと狭くなります。
曖昧な表現は正しい判断ができないことも
「なんとなく」「ちょっと」「気がする」は、人間がよく使う言い方ですが、このままではAIに伝わりません。
例えば、「夜に洗濯機を動かした後だけゴボゴボ音がします。5分位で治まり、ニオイはしていません」と書けば、AIは排水の空気抜きや排水管内の水位の話に寄せて説明できます。
しかし、「洗濯機から音がする気がする」とだけ伝えると、音の種類を教えてほしいと返し、音の種類のチェックリストを出してきます。
これでは知りたい情報にたどり着くまでに、時間がかかってしまうでしょう。
AIから制度の高い回答を得るためには、抽象度の高い言葉を、「時間・回数・場所」と一段階落としてから入力するのがコツです。
「ちょっとおかしい」は、AIにとっては「おかしくない」とほぼ同じなので、できるだけ避けましょう。
5W1Hを意識して伝える
学生時代に習う「5W1H」ですが、これは6つの疑問視の頭文字を取った言葉です。
そして、水まわりのトラブルに限らず、AIに状況を説明するときは5W1Hを意識することで、求めている回答を得やすくなります。
【5W1Hとは】
- Who:誰が
- What:何を
- When:いつ
- Where:どこで
- Why:なぜ
- How:どのように
【5W1Hを意識した入力例】
- 誰が使うときだけ起こるのか(自分が使うときだけ/家族が使ったあと/来客時)
- 何がトラブルを起こしているのか(キッチンの蛇口/2階のトイレ/屋外の蛇口)
- いつから発生しているのか(今朝から/1週間前から/1か月前から)
- どこで発生しているのか(キッチン/庭/お風呂場)
- なぜその症状が出ているかを知りたい(水漏れが起こっている理由/トイレがつまっている理由/蛇口が壊れた理由)
- どのように使うと症状が出るのか(常時/使用中だけ/雨の日だけ)
このように順番に入れていくことで、AIは問いかけの意図を正確に読み取り、ユーザーが必要な情報を予測します。
また、追加として発生頻度や、どの程度の被害が出ているかも伝えることで、より精度が増します。
【追加の情報例】
- どのくらいの被害が起こっているのか(1分に1滴水が落ちる/床が濡れるほど水が漏れている/水が1滴も流れない)
- 何をしたときに発生するのか(シャワーを止めたとき/洗濯後/浴槽からお湯を抜いたとき)
詳細を一文ずつ書いていくことで、AIは「給水側か排水側か」「器具の中か配管か」「外からの逆流か」の三択くらいまでに情報を絞れるようになります。
最初に詳細を書くことで、その後のやりとりはぐっと楽になるのです。
音やニオイといった五感の情報も役立つ
水まわりのトラブルは、目に見える異変だけが症状ではありません。
「ゴポッと空気の抜ける音がする」「下水のニオイがする」「鉄っぽいニオイが強くなった」など、聞こえたことや臭ったことも書き添えましょう。
これにより、排水のつまりなのか、封水が切れているのか、給水管が錆びているのかなどの理由を考え、AIが出すアドバイスはまったく変わります。
AI自体に視覚情報がない代わりに、五感の情報をテキストで補うイメージです。
情報が足りないとどうなる
与える情報が少ないと、AIは「一般的には〜」「よくあるのは〜」という長い説明を返しがちです。
これはつまり、ユーザーの家の状況にはまだ合わせられていませんというサインでもあります。
このときは、「築20年の木造2階建て」「分譲マンションでパイプスペースに水道管がある」など、住まいの条件を追加すると一気に答えが現状に見合ったものに近付きます。
一度の問いかけでうまく答えを導きだせないからと諦めずに、何度か情報を与えるのが、AIを上手に使いこなすコツです。
ChatGPTを「一次診断ツール」として使う

AIは、原因を100%特定するためのツールではありません。
ですが「この状態は軽い」「この状態は危ない」「これは自分で触らないほうがよい」といったレベル分けをしてもらうにはとても便利です。
突然の水まわりトラブルで人間の脳がパニックになっているときでも、AIは落ち着いて順を追って説明してくれます。
結果、慌てず対処できるようになるため、まず頭の中を整えるために使うという活用方法がおすすめ。
AIは状況整理に活用するのが理想的
「洗面台の下が濡れています。排水トラップか、給水のどちらかだと思います。どう切り分ければよいですか」と問いかけたとします。そうするとAIは、「まずここを見てください」「次にここを触ってください」と段階的に案内します。
ユーザーはその提案通りに見ていくだけで、自分の中で「給水は大丈夫そう」「排水の接続部分が怪しい」と整理できます。
そして整理ができることにより、どのように対処すべきかの判断も早くなるでしょう。
AIに質問することで仮説が立てられる
「トイレのタンクの中からずっと音がしているけれど、水は溢れていません。どの部品が怪しいですか」と聞くと、AIはボールタップ・フロートバルブ・オーバーフロー管など複数の候補を出してきます。
そして、全部を一度に交換する必要はなく、「この症状ならこの部品の可能性が高い」という優先順位も導き出すため、次の行動を決めやすくなるでしょう。
仮説を立てるだけでも、トラブル解決の近道になります。
修理の難易度や危険度を知る手掛かりに
水まわり設備の中には、素人が触っても比較的安全な箇所と、触るとトラブルが悪化したり、感電などのリスクが発生したりする箇所があります。
AIに、「この作業は素人でもできますか」「工具は家庭にあるもので代用できますか」と問いかけると、AIは「おすすめしない」と返すことがあります。
この赤信号を見逃さず、「ここから先水道修理業者呼ぼう」と切り替えられるかどうかが、安全面ではとても大切です。
回答は目安として活用する
AIはユーザーの家のパッキンの劣化具合や、水圧、設置環境までは見られません。
したがって、オーダーメイドのように条件がすべて合致する答えは出せず、「そういう例が多い」という回答が上限です。
そのため、ユーザーや水道修理業者が実際に分解してみたら、別のところが原因だったということが現場では起こり得ます。
AIの出した答えを鵜吞み(うのみ)にせず「おおまかな方向性を決めるツール」として留めると、AIの答えと実際の状況のズレによるストレスを感じずに済みます。
AIのみに判断を委ねるのは危険
漏れた水が電気配線にかかっている、天井から染みてきている、屋外の配管が破損して水が噴き出している。
こうしたケースでは、AIがどんなに親切に手順を答えてくれたとしても、現場を見ていない以上リスクを考慮できません。
「AIがこう言っていたから大丈夫だろう」ではなく、「AIはこう言っていたけれど、現場を見てもらおう」という判断を下すことも必要です。
ChatGPTに「使える道具」や「代替品」を聞く

夜や休日にトラブルが起きたとき、「今あるものでなんとかしたい」と考える方は多いと思います。
AIは水道修理業者が使う専用工具ではなく、家庭にあるものを軸に応急処置を施すヒントをくれます。
水まわりのトラブルは手元にあるもので応急処置できることも
- タオル
- 雑巾
- ポリ袋
- バケツ
- 養生テープ(なければビニールテープ) など
水漏れの被害拡大を防ぎたい場合、これらのどの家庭にもあるものを組み合わせるだけで、一時的な水の受け止めや水の拡散防止ができます。
AIに「床が濡れないようにしたい」「階下漏水を防ぎたい」などの目的を添えて問いかけると、その目的に合わせた置き方・敷き方を説明してくれます。
応急処置を施しておけば、水道修理業者が訪問したときに、「どこからどのくらい漏れているか」も説明しやすくなります。
水道修理業者が使う道具を家庭にあるもので代用するヒントを得る
例えば、シンク下のナットをちょっと締めたいだけなら、ウォーターポンププライヤーがなくても、モンキーレンチやスパナで代用できる場合があります。
こうした簡単な修理方法をAIに聞くと、無理のない範囲の方法を紹介してくれます。
もちろん本格的な増し締めやパッキン交換は後日必要になるので、「初期対応としてできる範囲はどこまでですか」と合わせて聞いておきましょう。
市販品を使うときの注意点を聞く
例えばつまりを解消したい場合、市販の薬剤を使うことを考えると思います。
しかし、つまり解消に有効な市販のパイプクリーナーや排水口を掃除するための薬剤は、配管の材質によっては傷めてしまうことがあります。
AIに「樹脂の排水管にこれは使えますか」「浄化槽につながっているトイレに使ってよいですか」と投げかけると、禁止されているケースも教えてくれるでしょう。
トイレのつまりやキッチンの排水口のつまりなど、つまっている場所によって効果的な薬剤は異なります。
また、薬剤の中には混ぜることで有毒ガスを発生する組み合わせもあります。
用途に応じた薬剤や薬剤を使うときの注意点をAIで一度確認しておくと、安心して作業に移れるでしょう。
「これで十分」か「業者を呼ぶべき」かの見極め方を聞く
AIは、「一時的にはこれで対応できますが、根本解決にはなっていません」という趣旨の書き方をよくします。
これは「中立的な回答をするため」や「誤読防止」のための、AIがもつ説明スタイルです。
この一文が出たら、この対応だけでは不十分だと受け止めてください。
それ以上の対応を自分でやると悪化する可能性があるので、どこから水道修理業者に頼むべきか追加で問いかけましょう。
代替品の方が準備が難しいことも
AIが紹介するものの中には「ラチェット式の〜」「シリコン系の〜」など、今その場にはないものも出てきます。
中にはすでに終売していて手に入らないものを紹介してくるケースもあります。
このような場合は無理に代替品を探すよりも、水道修理業者でも使っている工具を聞いた方がよいことも。
まずは止水栓や水道の元栓を閉めて止水し、水道修理業者に相談した方がよいかも含めて追加で確認してみてください。
なお、AIが紹介するものの中には複数のものの名前が混ざっていることがあります。
聞いたことがないものを紹介されたときは、それがどのようなものかを聞いてみることもおすすめです。
別名を教えてくれたり、見た目や用途を教えてくれるため、実は見たことがあるものや知っているものというオチもあり得ます。
ChatGPTに「修理部品の選び方」を聞く

水まわりの修理部品は、見た目や形がほぼ同じでも、よく見ると凹凸部分の形が違っていたり、径などのサイズが違っていたりすることがあります。
そして違う部品を取り付けると、水漏れが治まらない、無理に取りつけたことでトラブルが悪化するという事態になることも。
このようなことを避けるために、AIに部品の選び方を事前に聞いておけば、買い間違いを減らせます。
部品選びのミスを防ぐための使い方
「キッチンのシングルレバー混合栓で、レバーの根元から水がにじみます。10年使用しています。交換用のカートリッジを選ぶポイントを教えてください」と尋ねると、AIはカートリッジを選ぶポイントを教えてくれます。
メーカーや型番の確認方法、シリーズ名、寸法、材質、交換に必要な工具など、押さえておくべきポイントを順に教えてくれるのです。
自分で部品を探すためには、調べるべき項目が複数あります。
これらの情報を戸惑うことなく得るために、AIを活用しましょう。
蛇口・パッキンなどの型番情報の伝え方
「蛇口本体に『TKS05301J』と書いてあります」「洗面台の扉の内側にシールがあります」など、見つけた情報をそのまま伝えてください。
AIはその情報から、同シリーズで使われるパッキンやカートリッジなど、各種部品を候補として挙げてくれます。
また、メーカーで部品情報(展開図や検索画面など)を設けている場合その情報も挙げ、回答の右横にある小さな文字から該当のURLに移動することもできます。
部品の候補が分かれば、あとはホームセンターやインターネット通販、メーカーサイトで販売・代替品の有無を確認及び購入できます。
互換品・代替品を探すときの注意点
意外に思うかもしれませんが、「互換品」や「後継品」と記載されていても、合わないというトラブルが起こることがあるのです。
これは、製品のモデルチェンジに伴う変更や、その製品に使われている部品の後継品ではなく、汎用品として作られた部品が後継品と名乗っていることなどが理由として挙げられます。
また、メーカーの純正品ではない部品が、欲しい部品の互換品と謳っているケースもあり、この場合も合わないというトラブルが起こることがあるでしょう。
AIが出してくれるのは、あくまでもインターネット上にある情報からの候補です。
水まわり設備が古ければ古いほど起こりやすいトラブルになるため、AIのみの言葉を鵜吞みにせず、メーカーや販売店で確認することもご検討ください。
なお、「この互換品(後継品)で起きやすいトラブルを教えてください」と先に聞いておくと、購入前にリスクを確認できます。
とくに寒冷地や高所に設置されている場合は、汎用品では凍結や水圧の問題に対応できないことがあるため、リスクヘッジを意識しておきましょう。
購入前にChatGPTで確認しておくべきこと
部品があっても、部品だけでは交換できませんし、交換方法が分からなければ交換できません。
部品購入前に、過不足がないように確認しておくことが大切です。
- 交換に必要な工具
- 交換手順と交換の難易度
- 部品や水まわり設備の保証の範囲
上記の3点は、部品を購入する前に必ず聞いておきましょう。
部品購入後に、「洗面台の天板を自分で外せない……」「トイレの内蓋が外せないタイプだった……」と気が付くと、自分で準備した時間や部品が無駄になってしまうことも。
短時間で複数の候補を出せることはAIの利点です。
気になることや自分では気付けないリスクなど、細かく細かく確認してから行動しましょう。
メーカーのホームページにあるAIチャットでの質問も活用しよう
近年では、各メーカーが公式サイトでチャットボットを公開しているケースが多くなっています。
チャットボットでは固定の質問が複数表示されているため、該当の項目を選んでいったり、必要な情報を入力したりしていきます。
チャットボットを活用すれば、メーカーの休日や営業時間外でも知りたい情報を得られることが利点です。
ただし、メーカーで採用しているチャットボットも、ユーザーの全ての問題を解決できるわけではありません。
該当の回答が表示されない場合や、営業時間に問い合わせが必要と表示が出た場合は、メーカーの営業時間に電話したり、メールで問い合わせたりしてください。
ChatGPTに「応急処置」を聞く

水漏れの場合もつまりの場合も、水が漏れているときは、とにかく被害を広げないことが最優先です。
AIなら、「今すぐできることを順番に教えてください」「道具はタオルとバケツしかありません」と条件をつけて聞けるので、現状に合った対応を返してもらえます。
水道修理業者が到着するまでの安全な対応を聞く
「これから水道修理業者を呼びます。到着までにやっておくことを教えてください」と質問したと仮定します。
この聞き方をすると、止水→周囲の養生(水漏れが広がらないように新聞紙などで囲う)→漏水範囲の記録、という風に行動順を出してくれるでしょう。
水まわりのトラブルが起きていると焦って頭が真っ白になりがちですが、対応の順番を教えてもらえることで冷静に対処できるでしょう。
止水栓の位置や閉め方を聞く
止水栓の設置場所やタイプは水まわり設備ごとに違うため、迷われる方もいると思います。
AIに「トイレの止水栓の場所が知りたいです」と問いかければ、大よその設置位置や、閉めるときに回す方向を説明してくれます。
水漏れやつまりが起こったとき、被害拡大を防ぐためには給水を止めることが大切です。
止水栓を閉めるだけで、被害の拡大をぐっと抑えられます。
なお、止水栓が固着していて回らないときは水道の元栓を閉める方法が有効です。
ただし、水道の元栓を閉めると家中の給水が止まってしまうため、同居のご家族がいる場合は声がけするようにしましょう。
タオルやバケツなど身近なもので被害を最小限にする方法を聞く
水漏れに気が付くと、「床を濡らしたくない」「階下漏水を回避したい」と考える方がほとんどです。
AIに尋ねるときに応急処置の目的を加えると、タオルをどこに敷くべきかや、バケツをどう固定するかまで説明が具体的になります。
また、写真を送れるなら現場の様子を見せた上で応急処置の方法を聞くと、さらに状況に近い案が返ってきます。
感電や火災リスクがある場合はすぐに避難を
照明やブレーカー(分電盤)、電化製品、ガス機器付近での水漏れは、安全確保を優先してください。
電気を使うものが水漏れで濡れている場合、感電・漏電リスクが発生します。
手を触れないことはもちろん、近付くことも避けるようにしましょう。
またガス機器が濡れた場合、不完全燃焼を起こして一酸化炭素を発生させる可能性や、状況次第では火災に発展することも考えられます。
水漏れでこれらのものが被害を受けた場合、AIも触れないようにすることや、安全確保ができた場合には原因を探る、業者に連絡という返答をします。
このように自分でできる対処法が返ってこないときや、安全面を優先した返答の場合、安全確保を第一に動いてください。
無理に自分で対処することは控えましょう。
応急処置以上のことを知りたいときは詳細を伝える
「止水栓を閉めたのにまだ水が漏れています」「床材が湿ったまま拭いても乾きません」といった不安を伝えると、AIは水道修理業者を呼ぶ、写真を撮るなどの次の一手を提案してくれます。
応急処置だけでは不安な場合には、復旧までの道筋を一緒に作るイメージでAIを使うと不安が軽減できます。
ChatGPTに「写真を送る」ことで正確性が増す

言葉だけでは説明が難しいときは、写真を添えることがおすすめです。
特に水栓の形状や、シンク下のどの継ぎ目から漏れているかなど、文章で書くと説明が長くなり伝わりにくい部分は、画像があるだけでAIの理解が一気に進みます。
言葉では伝わりにくい情報を共有できる
写真を添付して、「ここから水がにじんでいます」や「この部品が割れています」と書いた方が、手軽に詳細を伝えられます。
AIは画像から部品の位置関係を掴めるので、「この奥にあるナットを締めてください」「ここは触らないでください」といった細かい指示を出せるようになるのです。
写真付きで質問すれば食い違いが減る
文章だけだと、AIが想定しているトラブルと、ユーザーが伝えたいトラブルでは違うことがあります。
写真があれば、同じ部品・症状を見ながら話せるので、間違った提案が出るリスクを下げられます。
写真は光の当たり方や角度も大事
暗くて部品や症状がほとんど見えない、影が見せたい部分にかぶっている、ピンボケしているなどの写り方をしていると、AIは正しく認識できません。
スマホのライトを当てたり、クリアファイル・下敷きをレフ版の代用にしたり、真上と斜めから2枚撮るなどして、できるだけ分かりやすい写真を準備するようにしましょう。
個人情報の映り込みに注意
AIは情報漏洩しないと思われがちですが、情報漏洩はシステムの仕様以外の部分で起こり得ます。
例えば、アカウントの乗っ取りや端末をなくしてしまう、ランサムウェアなどのマルウェアに感染。
これらの理由でAIに載せた情報が漏洩するリスクがあります。
個人情報の漏洩を防ぐために、AIに載せる写真に写り込んでいる個人を特定できる情報に注意しましょう。
キッチンや洗面台は、請求書、処方薬の袋が写りやすい場所です。
写真を撮る前に写り込みそうなものを移動させておくと安心です。
写真への写り込みは、反射にも気を付けてください。
配管や瓶、鏡など、自分の姿を写すものも要注意です。
また、外で写真を撮る場合は花壇や家の外観、装飾品、電信柱などでも個人の特定につながる可能性があるため、トラブルが起きている場所以外は切り取った方がよいでしょう。
無料版では1日の送れる枚数に制限がある
AIでは、画像を送れる回数やファイルの重さに上限があります。
例えばChatGPTは、1日に送れる枚数の情報は非公開となっていますが、ChatGPTに制限枚数を質問すると、「1日に数十枚まで安定して利用できます」と返ってきます。
少なめに見積もって10枚前後までと想定して写真を準備した方がよいでしょう。
なお、無料版は上記との回答でしたが、有料版は時間枠あたりで制限が設けられている、50枚程度までという情報があるようです。
また、Microsoft Copilotでも1日の制限枚数は公開されておらず、Claudeなどの他のAIでも同様です。
1日に添付できる枚数やファイルの重さが心配な場合は、添付前に使っているAIに質問してみるとよいかもしれません。
ChatGPTだけではなく「水道修理業者を呼ぶべき」ケース

AIだけで解決に持っていこうとすると、判断が遅れて水まわりトラブルの被害が広がることがあります。
AIへの相談はケースバイケース。
状況次第ではAIに相談する前に水道修理業者に連絡してください。
緊急性や専門性が高いトラブルは水道修理業者を呼ぶ
水が止まらない、壁や床下からの漏水、階下漏水に発展しそうなど、水漏れの被害が大きくなると予想できる場合は、水道修理業者に依頼することをご検討ください。
大量の水漏れ・漏電の恐れがある場合
水と電気が同じ場所にあるときは、素人判断での対処は非常に危険です。
「ブレーカーを落としてから作業してください」とAIが答えたとしても、そのブレーカー操作自体が危険な配置の家もあります。
照明やブレーカー、電化製品などは電気を使っているものとパッと見で分かりますが、ウォシュレットや給湯器は電気を使っているということを忘れがち。
電気が動力源になっている設備は、自己判断やAIの答えのみで判断せず、水道修理業者に相談した方がよいでしょう。
壁や床下で水トラブルが起こっている場合
見えない場所で起こっている水漏れは、水道修理業者に原因の究明とトラブル解決を依頼してください。
見えない場所での水漏れは、何が原因で起こっているのかを自分やAIで判断できません。
また、原因を探ろうと思っても壁を壊したり床板を剥がしたりは、自分では対応できないことがほとんどです。
床下に潜るということも、配線などが設置されていることが多い場所のため、自分での対応はおすすめできません。
水道修理業者に依頼すれば、床下に潜ったり漏水探知機を使ったりして、水漏れの原因を特定し、修理の提案をしてもらえます。
AIの指示に不安を覚えた場合
AIの指示に恐怖や心配などの不安を感じたら、その感覚を信じてください。
AIの答えがどれだけ理屈として通っていても、ユーザーの家の構造を実際に見て判断を下しているわけではありません。
違和感や不安は、人間が感じられる大事なセンサーです。
その感覚を信じ、水道修理業者に相談した方がよいでしょう。
水道修理業者は「水トラブルのプロ」
餅は餅屋という言葉があるように、どのような物事も、それぞれの専門家に任せるのが一番よいことは間々あります。
水道修理業者は、水まわりトラブルの症状を聞いただけで、どのようなトラブルが起こっているかの当(あて)を付ける経験値を持っています。
その経験値を基に、点検する箇所を絞り込んだり、修理方法の提案をしたり、お客様の意向を汲み取ったりできるのです。
意見や要望を伝えるときに、AIで整理した症状を足して伝えれば、訪問してからの作業時間を短くできる可能性が高まります。
AIと人を対立させるのではなく、AIで話を整え、人間に仕上げてもらう、という役割分担で考えると、水道修理業者に相談する判断基準を考えやすくなります。
ChatGPTに「水道修理業者へ伝える文章」を作ってもらう

自分の中での情報整理はできている、伝えるべき内容も分かっている、しかしそれをどう言語化すればよいのか分からない。
どのように話せば伝わるのかが分からない。
このように言語化が苦手な方は、AI に伝えたい内容の文章化を頼むとぐっと楽になります。
「今まで話してきた内容を、水道修理業者に送るメールとしてまとめてください」と依頼すれば、AIはビジネスメール調でも、やわらかい依頼文でも、希望に沿った体裁(ていさい)に整えて提案してくれます。
それをそのままコピペして送ったり、口頭で伝えたりすれば、水道修理業者も事前に道具や部品を用意しやすくなります。
ChatGPTを上手に使って水トラブルを賢く解決しよう

AIは水まわりのトラブルをすべて自動で直してくれる、魔法使いではありません。
しかし、症状を整理し、応急処置を提案し、水道修理業者への説明文を用意するという3つの面では、非常に心強いツールです。
ただし、AI頼りで思考を放棄せず、「AIで一次診断して、危なそう・難しそうならすぐに水道修理業者を呼ぶ」と決めておくことを忘れないでください。
AIに任せっぱなしになってしまうと、被害が拡大するということもあり得るのです。
AIは上手く使いこなせばとても便利なツールです。
しかし、AIはあくまでも電子上にある存在で、ユーザーの家で起こっているトラブルを直接見て指示している訳ではありません。
AIとの上手な付き合い方を見つけ、水まわりのトラブルが発生したときの頼りになる相棒にしてみてください。
そして、AIに相談しても解決策を見いだせないときや、自分で対応できないときは、ふくおか水道職人にお任せください!
最寄のスタッフが最短30分で現場に駆けつけ、水漏れやつまりなどの水まわりのトラブルを解決いたします。
監修者

福田マネージャー
《略歴》
2018年に株式会社 N-Visionに入社し水道メンテナンス業務を行う。
業界歴は7年で現在年間600件ほどの対応を行う。つまり・水漏れのトラブル解決のプロフェッショナルです。
修理完了後も安心してご利用いただける環境づくりに努めております。
福岡県でつまり・水漏れでお困りでしたらふくおか水道職人にお任せください。
福岡のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「ふくおか水道職人(福岡水道職人)」
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