排水管の水漏れはどうして起こる？何が原因？

洗面所やキッチンを使っている時に、水漏れしていることに気づいた経験はありませんか。排水管の水漏れが急に起こるとパニックになることもあるでしょう。

この記事では、そもそもなぜ水漏れが起こるのか、どんな改善策があるのかを取り上げます。急なトラブル時に役立ててください。

排水管の水漏れはどうして起こる？

排水管の水漏れの原因はひとつではありません。ここで、考えられる5つの原因を取り上げます。

経年劣化
1つ目の原因は、経年劣化です。排水管の寿命はおよそ15〜20年と言われています。毎日、大量の排水を流し続けると排水管やその中にある部品に負担がかかり、やがて破損します。

ただし、排水管の素材や排水量、使用方法は人によっても異なるでしょう。そのため、すべての人が同じ期間に劣化するとは断言することはできません。寿命はあくまでも目安です。年数が近づいてきたら、排水管の状態を頻繁にチェックすることをおすすめします。

排水管のつまり
キッチンの場合、油汚れや洗剤カス、食材カスが排水管につまることがあります。洗面所やバスルームでは、髪の毛や石鹸カスがつまることもあるでしょう。これらが排水管につまるなら、水を流した時にパイプが耐えられなくなって水漏れを起こしてしまうのです。

接続部の緩み
排水管接続部のナットに緩みが生じると、そこから水が漏れ出てしまうことがあります。この場合、接続部の緩みをしっかり固定することで水漏れを解消できます。

外部からの衝撃
排水管は地震や衝撃を受けることで破損することもあり得ます。排水管の素材によっては、固いものをぶつけただけで、耐えられずに破損することもあるでしょう。

衝撃のほかに経年劣化が加わっているなら、衝撃に対しての耐性が弱くなっている可能性があります。災害が起こった後は、排水管が破損していないか、水漏れが起きていないかチェックしておきましょう。

腐食や破損
排水管の接続部分のサビつきや、破損が起きている場合には水漏れする可能性が高いと言えます。経年劣化という要素が加わって、パッキンの傷みや排水管の腐食が進むこともあるでしょう。

このように、排水管に老朽化が見られるときには、水漏れを起こしてしまう前に排水管自体を交換しましょう。加えて、気温が下がる日には、排水管内に残った水が凍結して排水管を破損させることもありえます。

水漏れすると起こりうるトラブル

排水管の水漏れが発展すると、大きなトラブルにつながることもあります。下記で、起こりうるトラブルを4つ取り上げます。

カビの増殖
排水管から水漏れが続くと、カビが発生します。ジメジメした環境を好むカビは、水漏れ量が多いほど増えていきます。カビは不衛生なだけでなく人体にも大きな影響を及ぼします。

空気中に漂う胞子は目には見えませんが、呼吸器系の疾患を引き起こすこともあります。カビ特有のイヤな臭いも発生させるので、家全体に広がる前に対処してください。

害虫の繁殖
水漏れで家中がジメジメした状態になると、高温多湿を好むシロアリやダニなどの害虫が繁殖することでしょう。シロアリに狙われた家は、柱や梁をスカスカになる上、耐久性も低下してしまいます。地震が起きるなら、倒壊のリスクもあるでしょう。

また、ダニはハウスダストの一種です。水漏れによってダニが大量発生すると、健康に多大な被害が及びます。

建材の劣化
水漏れがひどい場合、問題は深刻になります。床材は、水に濡れると形が変わったり劣化したりすることがあります。表面の水を拭いても、内部まで乾燥しないこともあり得るでしょう。

その場合、フローリングの変形や畳の腐食などの問題につながっていきます。変形や劣化した床材は、貼り替えや交換で対処できますが、場合によっては前面の張り替えが必要になることも。床下まで浸透している場合は、衛生環境の悪化が懸念されます。

近隣トラブル
水漏れがひどくなると、水が階下まで染み込んでしまうこともあります。自分の家だけでなく、隣人にまで影響する水漏れは、大きなトラブルに発展することもあるでしょう。場合によっては、損害賠償を求められるかもしれません。

排水管の水漏れを特定する方法

チョロチョロと流れている水漏れは気づきにくいものです。以下で、水漏れを特定する方法を紹介します。

水道料金の変化
毎月の水道料金の明細書を見比べてみてください。特に生活スタイルが変わったわけではないのに、急に水道料金が増えたとしたら、家のどこかで水漏れが起こっている可能性が高いでしょう。すべての排水管をチェックしてみましょう。

屋外に水たまりがある
晴れた日に、家の周りに水たまりがある場合は、排水管から水漏れしているのかもしれません。排水管が破損している可能性があります。

水道メーターの確認
水道メーターをチェックして、水漏れしているかを確かめることもできます。水道メーターには、パイロットと呼ばれるパーツがあり、水が流れている時に回るようになっています。

言い換えると、水を使っていないとには止まったままということです。水を使っていない時に、水道メーターが回っているかどうかチェックしてみましょう。水漏れしている場合は、パイロットが回り続けるので、どこかで水漏れしていることが分かります。

排水管の水漏れを改善する方法

排水管の水漏れを発見したとしても、原因によって対処方法が変わってきます。ここでは、原因別の2つの対処法を紹介します。

つまりによる水漏れ
キッチンや洗面台、バスルームなど、つまりによる水漏れはラバーカップを使う方法がおすすめです。

まず、排水管が見える状態にした上で、口を塞ぐような形でラバーカップをはめ込みます。体重をかけながら押し込み、一気に引っ張り上げてください。強い水圧がかかるため、頑固なつまりを解消します。

排水パイプからの水漏れ
排水パイプから水漏れしている場合、自分で修理することで対処できます。まず、止水栓を締めて接続部を触り、どの部分から水漏れしたのかチェックしてください。

パッキンの破損が見つかった場合は、排水パイプを取り出して古いパッキンを新しいパッキンに交換しましょう。交換した後は、水を流して、水漏れがなくなったのかをチェックします。排水パイプ自体に水漏れがある場合は、補修テープを使い、水漏れ部分を補強してください。その後、業者に連絡して新しいパイプに交換してもらいましょう。

排水管の水漏れを予防する方法

排水管から水漏れを起こさないように、普段から予防することは重要です。ここで、水漏れを防ぐための3つの方法を紹介します。

給排水設備をチェックする
給排水が行われる部品のつなぎ目部分は、水漏れする可能性が高い場所です。蛇口に変形がないか、排水パイプと排水管はしっかり接続されているか、定期的にチェックするようにしてください。こまめに確認すれば、異変が見つかった時にすぐ対処できるはずです。

水漏れ防止用の製品を使う
一度水漏れが発生すると、大きな被害が出てしまいます。予防策として水漏れ防止用の製品を上手に取り入れましょう。

特に、洗濯機は水漏れの防止製品が充実しています。ストッパー付きのニップルや防水パンを設置することで、水漏れ被害を抑えていきましょう。

お湯を流す
お湯を流すことで、排水管のつまりを予防できます。水では落とせない油汚れを溶かし、排水管に流し込みます。比較的簡単で、効果的なのでおすすめの方法です。

ただし、使用するのは50度ほどのぬるま湯です。沸騰した熱々のお湯は、排水管を傷める原因になるので、使用しないでください。

まとめ

排水管の水漏れに気づかず、生活を続けていると大きなトラブルに発展することがあります。経年劣化すると、外部からの衝撃にも弱くなってくるため、定期的にチェックする習慣を持ちましょう。

水漏れしていることに気づいた場合には、パーツを交換することやつまりを解消するなどして対処してください。自分で対処できない時には、無理せずに水道業者に相談することをおすすめします。

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監修者

福田マネージャー

《略歴》

2018年に株式会社 N-Visionに入社し水道メンテナンス業務を行う。
業界歴は7年で現在年間600件ほどの対応を行う。つまり・水漏れのトラブル解決のプロフェッショナルです。
修理完了後も安心してご利用いただける環境づくりに努めております。
福岡県でつまり・水漏れでお困りでしたらふくおか水道職人にお任せください。