水のコラム
トイレタンクから「シュー」という音が鳴る原因は?
トイレを使用したときに、トイレタンクから「シュー」という聞き慣れない音がしたら不安になりますよね。
「どこかが壊れているのだろうか……」「自分で直せるのかな?」といった疑問も出てくるでしょう。
そこで本記事では、トイレタンクから「シュー」という異音が鳴る原因と、その対処法について解説します。
水回りのトラブルを早急に解決し、安心してトイレを利用したい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
なぜトイレタンクから「シュー」という音が聞こえるの?
トイレの水を流したあと、あるいは水を流していない状態で「シュー」という音が聞こえる場合、トイレタンク内の部品の劣化により水漏れが発生している可能性があります。
具体的には、以下に挙げる部品が劣化していることが考えられます。
劣化している可能性がある部品例
- フロートバルブ
- ボールタップ
- オーバーフロー管
- 給水バルブ
これらの部品から水漏れが発生している場合、その影響でトイレタンク内から「シュー」という異音が聞こえてくるのです。
トイレタンクから異音が聞こえたらどこを確認するべきか
トイレタンクから「シュー」という異音が聞こえたら、“便器内・トイレタンク内・給水バルブ”の3か所を確認しましょう。
この際に見るべきポイントは、水漏れが発生しているかどうかです。
便器内では、少量の水が流れつづけていないかどうかを見てみてください。
水を流していないにもかかわらず、チョロチョロと流れつづける場合はフロートバルブが劣化している可能性があります。
トイレタンク内で確認するのは、ボールタップの根元から水が出ていないか、またはオーバーフロー管に亀裂やひび割れが入っていないかという点です。
また、水道のメーターボックスの中や玄関横のパイプスペースにある給水バルブから、水が漏れていないかどうかも忘れずにチェックしておきましょう。
上記のポイントを確認して問題を発見した場合には、できる限り早めに対処することが大切です。
トイレタンクからの「シュー」という異音を放置するリスク
トイレタンクから「シュー」という音が聞こえた場合に、なぜ早急に対処する必要があるのでしょうか?
以下では、トイレタンクから聞こえる異音をそのまま放置しておくと起こりうるリスクを紹介します。
リスク①深刻な故障へとつながる
トイレタンクから聞こえる異音を放置すると、将来的に深刻な故障へと発展する可能性があります。
水漏れの進行度ごとの症状を、以下の表にまとめましたのでご覧ください。
水漏れの進行度合いごとにみられる症状
水漏れの進行度 | 症状 |
初期 | わずかな水滴や異音のみ |
中期 | 常に水が漏れている状態 |
末期 | 大規模な水漏れ |
異音に気がついたときはわずかな水滴であっても、時間の経過とともに部品の劣化は進むため、徐々に漏れ出てくる水量が増えてきます。
末期の状態になるまで放置しつづけると、最悪の場合、便器や配管の交換といった大規模な修理が必要になってしまいます。
被害を最小限に抑えるためにも、異音に気がついた時点で適切に対処するのが賢明です。
リスク②水道代が高くなる
水漏れをそのままにしておくと、水道代の負担が大きくなることも懸念されます。
以下は水漏れの進行度と、それに伴う水の使用量や水道代の増加額を表したものです。
水漏れによる無駄な水の使用量と水道代の増加額
水漏れの進行度 | 使用量 | 金額 |
初期 | 1日約10L | 月額500円程度の増加 |
中期 | 1日約50L | 月額2,000円程度の増加 |
末期 | 1日約200L | 月額10,000円程度の増加 |
水漏れの程度にもよりますが、1か月に数百~数千円の増加であっても、半年または1年と続くと数万円の損失につながります。
無駄な出費を抑えるためにも、迅速な対処を心がけたいものです。
リスク③修理費用が高額になる
異音を放置して対処に遅れると、高額の修理費用が発生してしまうかもしれません。
水漏れの進行度や工事の規模ごとの費用の相場を、以下にまとめました。
水漏れの進行度ごとの修理費用の目安
進行度 修理費用
進行度 | 修理費用 |
初期 | 単体部品の交換:数百~数千円 |
中期~末期 | ・複数部品の同時交換:10,000~30,000円
・便器本体の交換:100,000円以上 |
工事の規模ごとの修理費用の目安
規模 | 修理費用 |
小規模な工事 | 30分程度の作業:5,000~10,000円 |
中規模な工事 | 半日程度の作業:20,000~50,000円 |
大規模な工事 | ・1日以上の作業:100,000円以上
・配管工事を含む場合:300,000円以上 |
このように、まだ軽微な水漏れであれば10,000円以内で収められたところ、症状が重くなると、数十万円かかることもあります。
また、状況がひどい場合にはトイレだけでなく、そのほかの部分の修理が必要になることも考えられます。
二次被害の修理費用の目安
修理内容 | 修理費用 |
壁紙の張り替え | 数万円 |
フローリングの修理 | 数十万円 |
天井の修理 | 数十万円 |
こうした出費をできる限り抑えるためにも、早めの対処が欠かせません。
リスク④近隣の住人とのトラブルに発展する可能性がある
マンションやアパートに住んでいる場合は、水漏れを放置すると近隣トラブルに発展しかねないため、特に注意が必要です。
水漏れへの早急な対処を怠ったことで、階下の部屋にまで水が浸透し、相手の生活環境を損なってしまった場合には、損害賠償を請求される可能性があります。
また、染み込んだ水がカビや異臭を発生させ、階下の住人のみならずさらに多くの住人へ健康被害を与えてしまうかもしれません。
こうした近隣トラブルを発生させないためにも、トイレから異音が聞こえ始めた時点で適切に対処することが大切です。
トイレタンクから「シュー」という音が聞こえたときの対処法
ここまでお伝えした通り、トイレタンクから聞こえる異音を放置すると、それに付随してさまざまな問題に発展します。
しかし、こうした問題は、なるべく早い段階で適切な行動をとることで未然に対処が可能です。
以下では、トイレタンクから「シュー」という異音がしたときの対処法をご紹介します。
対処法①フロートバルブを調整・交換する
フロートバルブの問題による水漏れは、ほとんどの場合、トイレタンク内の水位の調整やフロートバルブの交換で解決できます。
まずは、トイレタンクの蓋を開けて水位を確認しましょう。
トイレタンク内の適切な水位は、オーバーフロー管の先端から2~3cm程度下の位置です。
この位置よりも水位が高い場合は、フロートバルブの上部にあるネジを回すことで水量を調整できます。
なお、水量を調整しても水漏れが止まらないときは、フロートバルブの交換が必要になるかもしれません。
フロートバルブはホームセンターで販売されているため、ご自身でも交換が可能です。
その際は、以下の手順を参考にしてみてください。
フロートバルブの交換
- 止水栓を閉める
- トイレタンクの蓋を開ける
- レバーを回してトイレタンク内の水を抜く
- 劣化したフロートバルブとチェーンを外す
- 新しいフロートバルブに取り替える
- 止水栓を開いて適切な水位で水が止まるかチェックする
- 問題がなければトイレタンクの蓋を閉める
取り替え完了後は、水漏れが発生していないか再度チェックしましょう。
対処法②ボールタップを交換する
ボールタップもホームセンターで購入可能なため、劣化している場合はご自身で交換することができます。
ボールタップを取り替える手順は、以下の通りです。
ボールタップの交換方法
- 止水栓を閉める
- トイレタンクの蓋を開ける
- レバーを回してトイレタンク内の水を抜く
- モンキーレンチを使用してナットを外す
- 劣化したボールタップを取り外す
- 新しいボールタップを取り付ける
- 止水栓を開いて適切な水位で水が止まるかチェックする
- 問題がなければトイレタンクの蓋を閉める
こちらもフロートバルブのときと同様、取り替え完了後は、水漏れが発生していないかご確認ください。
対処法③オーバーフロー管を修理・交換する
オーバーフロー管が劣化している場合は、修理または交換が適切な対処法です。
修理と交換のどちらが適切な対処なのか判断するために、まずは劣化の程度から確認します。
小さな亀裂やひび割れであれば、専用の補修キットや防水テープで修理できるかもしれません。
その際はトイレタンク内の水を排出したあと、オーバーフロー管を十分に乾燥させてから補修します。
破損が大きく、修理が困難な場合はオーバーフロー管の交換が必要です。
オーバーフロー管も市販されているので、ご自身で交換する際はホームセンターでお買い求めください。
オーバーフロー管の交換方法
- 止水栓を閉める
- トイレタンクの蓋を開ける
- レバーを回してトイレタンク内の水を抜く
- モンキーレンチを使用してナットを外す
- 劣化したオーバーフロー管を取り外す
- 新しいオーバーフロー管を取り付ける
- 止水栓を開いて適切な水位で水が止まるかチェックする
- 問題がなければトイレタンクの蓋を閉める
オーバーフロー管は細長い筒状の形をしているため、誤って折ってしまわないように慎重に取り扱いましょう。
対処法④水圧を調整する
ここまでの内容で取り上げてはいませんが、稀に、水圧が高すぎることが原因で「シュー」という異音が鳴る場合があります。
こうした可能性も考慮して、念の為に水圧も調整してみるとよいでしょう。
ボールタップの位置を調整して水位を下げれば、水の勢いを弱められます。
対処法⑤給水バルブを修理する</h3 >
給水バルブの劣化が原因の水漏れには、修理が必要です。
劣化の程度によっては蓄積した水垢の清掃や、給水バルブ内のパッキンの交換のみで済むため、ご自身で解決できる場合もあります。
ただし給水バルブを扱うには専門的な知識が必要なため、水道修理業者に依頼したほうが安心です。
トイレタンクの異音を自分で対処できないときは?
ここまでご自身で可能な対処法を中心に紹介しましたが、「処置を正確に行えるか不安……」という方もいらっしゃるでしょう。
そのような方は、問題の早期解決とトラブル防止のためにも、水道修理業者に依頼することをおすすめします。
以下では、水道修理業者に依頼すべき状況や修理の費用相場について解説します。
水道修理業者に依頼すべき状況
トイレタンクからの異音、また異音の原因となっている水漏れは、ほとんどの場合自力で対処が可能です。
ですが以下の状況に当てはまるときは、無理せず水道修理業者へ依頼しましょう。
水漏れの対処を水道修理業者に依頼すべき状況
- 水漏れが止まらない
- ご自身で部品の交換が難しい
- 配管の問題が疑われる
上記に該当する場合は、水道修理業者に依頼すれば安全かつ確実に水漏れを解決できます。
水道修理業者を選ぶ際は、実績や評判、また料金体系などを事前にチェックし、ご自身が納得したうえで依頼することをおすすめします。
トイレタンクの異音を修理する際の費用相場
トイレタンクの異音の修理にかかる費用は、修理の内容や作業量によって異なります。
たとえば比較的簡単な部品交換や調整の場合は、5,000~15,000円程度です。
水漏れが深刻化してしまい、大規模な修理が必要なときは、作業の範囲や難易度によって100,000円以上かかる可能性もあります。
ただしこれらは目安であり、実際の費用は各水道修理業者やお住まいの地域によって変動します。
そのため修理を依頼する際は、前もって見積もりを取り、費用や修理の内容について説明を受けておきましょう。
「シュー」という音以外にもあるトイレタンクの異音
トイレタンクから発生する異音は、「シュー」という音以外にも存在します。
それぞれ音の特徴や考えられる原因は、以下の通りです。
トイレタンクから発生する異音とその原因
異音の種類 | 考えられる原因 |
「コポコポ」「ゴボゴボ」 | 家の外にある排水枡が詰まっている |
「ゴー」「ブーン」 | トイレタンクからの振動に配管が共鳴し、音が響いている |
「ゴン」「ガン」 | 水を急に出したり止めたりすることで、配管内の圧力が急激に変化し、配管が壁にぶつかっている |
「コンコン」「カンカン」 | 冬の寒い時期に温かい排水が流れることで、配管が膨張して壁にぶつかっている |
「チョロチョロ」 | トイレタンク内のフロートバルブやボールタップが劣化している |
今後もしトイレタンクから聞き慣れない音が聞こえたら、上記の表を参考に原因を解明してみてください。
トイレタンクから「シュー」と聞こえたらふくおか水道職人へ
今回はトイレタンクから「シュー」という異音が鳴る原因と、対処法について解説しました。
トイレの水を流したあと、または水を流していない状態で「シュー」という音が聞こえる場合、トイレタンク内の部品が劣化して水漏れが発生している可能性があります。
劣化している部品が、フロートバルブやボールタップの場合には、ご自身で対処することも可能です。
とはいえ、「自分で対処するのは不安……」という方もいらっしゃるでしょう。
そんなときは、ぜひふくおか水道職人にお任せください。
365日24時間対応可能なため、急な水回りのトラブルでもスピーディーに解決いたします。
監修者

福田マネージャー
《略歴》
2018年に株式会社 N-Visionに入社し水道メンテナンス業務を行う。
業界歴は7年で現在年間600件ほどの対応を行う。つまり・水漏れのトラブル解決のプロフェッショナルです。
修理完了後も安心してご利用いただける環境づくりに努めております。
福岡県でつまり・水漏れでお困りでしたらふくおか水道職人にお任せください。
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