ティッシュをトイレに流したら　詰まる確率や適切な対処法とは？

ティッシュはトイレットペーパーとは違い、水に濡れてもバラバラになりにくい性質であることから、トイレに流すと詰まる可能性があります。

本記事ではティッシュを使うと詰まる確率や、適切な対処法についてご紹介します。

ティッシュをトイレに流すのは危険！詰まる確率は90％超え！

外出先でトイレを使用した際に、トイレットペーパーがないといった不測の事態に陥ることがあります。そのようなときに使うティッシュですが、実は詰まる確率は90％を超えるのです。

ここではティッシュを使うことで、詰まると考えられる4つの理由についてご紹介します。

理由①排水管の直径
トイレに取り付けられる排水管の直径は、大便器の場合だと7.5㎝と非常に狭いです。大人の人差し指ほどの直径であるため、使い方に気を付けながら使用しなければ、簡単に詰まってしまいます。

理由②ティッシュの性質
ティッシュはトイレットペーパーとは異なり、水に触れてもバラバラになりにくいといった性質を持ちます。そのため、一度に大量に使い流してしまうと、トイレが詰まる可能性があるのです。

ポケットティッシュであっても、使用後はこまめに流すなどの工夫を取り入れながら使用するのが望ましいと言えます。

理由③排水時の水流・水圧
節水タイプのトイレは、あらかじめ水流を調節していることから、少ない水量によってトイレットペーパーを流す仕組みです。

節電モードが搭載しているタイプであれば水圧も低く下げるケースもあるため、流す量によっては詰まる可能性が高くなります。ティッシュを使用する際は、できるだけ最小限に抑え、排水時もこまめに流すのが望ましいでしょう。

理由④汚物などの量
吐瀉物や排便などの量が極めて多い場合、排水管の形状や水流・水圧などのさまざまな理由が絡むことで詰まる可能性があります。排便・嘔吐時などは、できるだけこまめに流しながら詰まりにくい環境を維持することが大切と言えるでしょう。

トイレにティッシュが詰まったときに！適切な対処法

トイレットペーパーのストックが切れていると、ティッシュを使わざるを得ない場合もあります。しかし、使用量やさまざまな理由が複雑に絡み合い詰まりが発生した場合、どのような対処法を用いるべきでしょうか。

冷静に対処するためにも、ここではトイレにティッシュが詰まったときに試したい対処法を6つご紹介します。

ラバーカップ
ラバーカップはトイレの詰まりに限らず、さまざまな水周りにも効果的な道具の一つです。ラバーカップの使い方は、ゴム製のカップをトイレの水たまり（封水とも呼びます）に押し当て、空気を出し入れするだけです。

強い力を使わなくても密閉していればしっかりと空気が奥に入り込むため、排水管に詰まったティッシュが上下左右に動き、詰まりをきれいに取り除けます。

ラバーカップの販売価格は1,000円ほどで、最寄りのホームセンターやドラッグストアなどで購入できますから、一つ用意しておくと安心です。

ラバーカップを定期的に使えば、排水管の奥に詰まりかけていた汚物やトイレットペーパーなども取り除くことも可能です。

ペットボトル
飲料が入っていたペットボトルもトイレの詰まりに効果的な道具の一つです。

ラバーカップと同じように、トイレの水たまり部分にペットボトルの飲み口を差し込んだら、持ち手の部分を数回押して空気を入れてみましょう。排水管に滞ったティッシュを上下左右に動き、詰まりを改善する場合があります。

ただし、使用上の注意点としては、ペットボトルは硬い性質であるため、便器や腕に汚水が飛ぶといったトラブルにつながる可能性があります。温水洗浄便座であれば電源を抜き、便器や床に不要なタオルを敷くなど養生してから作業しましょう。

お湯とバケツ
バケツとお湯を使って詰まりを解消することも可能です。50度ほどのお湯をバケツに溜めたら、数回に分けて封水に注ぎ入れましょう。お湯やぬるま湯は汚物やティッシュを柔らかくするので、軽度な詰まりであればこの方法で改善するでしょう。

ただし、熱湯を使用すると陶器製の便器が破損したりヒビ割れたりする場合があります。詰まりを早く改善させたいからと言った理由で熱湯を使用するのは控えてください。

真空式パイプクリーナー
真空式パイプクリーナーもラバーカップと同様の使い方で詰まりを除去する道具の一つです。その威力はラバーカップの約5倍とも言われ、頑固な詰まりであっても速やかに取り除くことができます。

使用上の注意点として、あらかじめ便器にヒビ割れがないことを確認してから行いましょう。ヒビ割れなどがある状態で真空式パイプクリーナーを使うと、強力な空気圧によって便器が破損する可能性があります。

パイプクリーナー
自宅にパイプクリーナーを常備しているのであれば、封水に直接注ぎ入れ、数十分放置するのも効果的です。薬剤によって詰まりの原因を細かく分解するほか、ヘドロ化した汚れもきれいに除去できるため、定期的なメンテナンスに取り入れると良いでしょう。

なお、汚物やティッシュ、トイレットペーパーが詰まりの原因と考えられるときは、アルカリ性のパイプクリーナーが最適です。

針金タイプのハンガー
針金タイプのハンガーを使って詰まりを取り除くことも可能です。ハンガーを一度まっすぐに伸ばしたら、先端をＵ字状に曲げ、ガーゼなどを巻き付けましょう。そうすることで排水管を傷つけることなく詰まりをかき回すことができます。

トイレにティッシュが詰まったときの修理費用相場

トイレにティッシュが詰まったときは、水道業者による点検や修理を検討しなければならない場合もあります。ご紹介した方法を用いてみても、汚水が逆流したりうまく流れないと言った症状が見られたりする場合は、最寄りの水道業者に点検や修理を依頼しましょう。

トイレが詰まった場合の修理費用相場としては、8,000円～25,000円ほど、排水管の詰まりであれば11,000円～20,000円ほどがかかると言われています。

一時的な出費としてはやや高額であるため、使用時はできるだけこまめに流すなどの工夫を取り入れるのが望ましいと言えるでしょう。

水道業者選びのポイント
信頼できる水道業者を選ぶ場合のポイントとしては主に6つ挙げられます。

・速やかに対応してくれるか
・口コミや評判は良いか
・価格は相場からかけ離れていないか
・アフターフォローはあるか
・水道局指定の水道業者であるか
・豊富な実績はあるか

近年ではインターネットが普及し、水道業者それぞれで公式サイトを運営しているケースが多いです。水道局指定の工事店か、修理費用はどれくらい必要か、実績や対応までの時間などは公式サイトから確認できるので、一度目を通すと良いでしょう。

まとめ

本記事ではティッシュをトイレに流したときに詰まる確率と適切な対処法についてご紹介しました。トイレには排水管が取り付けられており、排水管の直径を把握すればどれだけ詰まりやすいか見当が付くはずです。

詰まりを防ぎ、いつでも快適なトイレを維持するためには、毎日の使い方から見直すことが大切です。やむを得ない理由からティッシュを使わざるを得ない場合は、詰まる可能性に留意しながら適切な方法をもって使用するよう心がけましょう。

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監修者

福田マネージャー

《略歴》

2018年に株式会社 N-Visionに入社し水道メンテナンス業務を行う。
業界歴は7年で現在年間600件ほどの対応を行う。つまり・水漏れのトラブル解決のプロフェッショナルです。
修理完了後も安心してご利用いただける環境づくりに努めております。
福岡県でつまり・水漏れでお困りでしたらふくおか水道職人にお任せください。