水のコラム
混合栓のパッキンは定期的に交換が必要?交換が必要な理由と交換方法を解説
多くの家庭の水道周りで使われている混合栓にはパッキンが付いています。パッキンは水漏れを防ぐゴム製の部品ですが、定期的に交換を行わないとトラブルを発生させるようになります。
そのため、定期的にメンテナンスが必要となるのですが「パッキンを交換する必要性が分からない」「どうやってパッキンを交換すればいいの」という疑問や悩みを抱えている方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、パッキンの交換の必要性やその交換方法について解説していきます。
目次
なぜパッキンを交換する必要があるのか
混合栓のパッキンは、水漏れや水圧低下の原因になる場合があります。そのため、定期的に点検して状況に応じて交換する必要があるでしょう。
また、パッキンは水が通る箇所に装着されている部品で、摩耗や劣化によって損傷が生じるおそれがあります。そして、水道水に含まれる塩分や不純物質の影響で劣化が進むこともあります。
なお、パッキンが損傷していると水漏れや水圧低下が起こります。このため、定期的に点検を行って必要に応じてパッキンを交換するようにしましょう。ちなみに、交換時には正しいサイズのパッキンを使用してしっかりと取り付けるようにする必要があります。
混合栓のパッキンを交換する際に行う準備
まずは、混合栓のパッキンを交換する際に行う準備について理解していきましょう。事前準備を怠るとその後の対応にも影響してしまうため、しっかりと対応する必要があります。
このトピックでは覚えておきたい準備内容を3つ紹介していくため、ぜひ参考にしてください。
水漏れの状態を確認する
混合栓のパッキン交換を行う前に、まず水漏れの状態を確認しましょう。そして、水漏れが激しい場合はパッキン交換だけでなく、本体部品の交換が必要な場合もあります。
また、水漏れがある場合でも原因がパッキン以外の部分にあることもあるため、しっかりと原因を確認する必要があります。
蛇口の種類を確認する
混合栓には一般的なタイプの蛇口やシャワー付きのタイプなど、さまざまな種類があります。そして、パッキンの交換方法も異なるため、事前に蛇口の種類を確認して交換に必要な工具や部品を用意しておくようにしましょう。
また、蛇口の取り付け方向や部品の位置も確認しておくことで、作業のスムーズな進行が期待できます。
止水栓を閉める
混合栓のパッキン交換を行う前に、必ず止水栓を閉めるようにしましょう。止水栓を閉めることで、作業中に水漏れが発生しない状況が作れます。
ちなみに、止水栓は水道メーターや蛇口から適切な場所に設置されています。もし止水栓が見つからない場合は、水道会社に問い合わせるか、プライベートホームであれば水道メーターのそばにあるバルブを閉めれば水を止められるでしょう。
なお、止水栓を閉めたら蛇口を開けて水が出ないことを確認した上で落ち着いて作業に取り掛かりましょう。そして、交換後は止水栓を開けて水漏れがないか確認して、正常に動作しているかどうかを確認してから使用する必要があります。
混合栓のパッキンの交換方法
続いて、混合栓のパッキンの交換方法について紹介していきます。交換と聞くと難しそうに感じられますが、パッキンの交換はやり方さえ覚えてしまえば誰でも簡単に対応できる作業です。
そして、このトピックでは交換方法を順序立てて紹介していくため、ぜひ参考にしてください。
道具を準備する
混合栓のパッキン交換を行うには、必要な工具としてプライヤー、ドライバー、スパナ、シールテープ、新しいパッキンが必要です。これらの道具を用意しておくと、スムーズに交換作業を行えるでしょう。
シングルレバー混合栓の交換方法
シングルレバー混合栓の交換方法は7ステップに分かれています。
- 1.止水栓を閉め、蛇口を開いて水を完全に排水する。
- 2.シングルレバー混合栓の蛇口にあるネジをプライヤーで外し、レバーを取り外す。
- 3.ネジで固定されているシャフトをドライバーで取り外し、シャフトを引き抜く。
- 4.古いパッキンを取り外し、新しいパッキンに交換する。パッキンには、シールテープを巻きつける。
- 5.シャフトを元の位置に戻し、ネジで固定する。
- 6.レバーを戻し、蛇口にあるネジで固定する。
- 7.止水栓を開け、水漏れがないか確認する。
以上が、シングルレバー混合栓のパッキン交換方法です。なお、交換作業に不慣れな場合は専門家に相談することをおすすめします。
2レバー混合栓の交換方法
2レバー混合栓の交換方法も同様に7ステップに分かれています。
- 1.止水栓を閉め、蛇口を開いて水を完全に排水する。
- 2.2つのレバーにあるネジをスパナで外し、ハンドルを取り外す。
- 3.ネジで固定されているシャフトをドライバーで取り外し、シャフトを引き抜く。
- 4.古いパッキンを取り外し、新しいパッキンに交換する。パッキンには、シールテープを巻きつける。
- 5.シャフトを元の位置に戻し、ネジで固定する。
- 6.ハンドルを戻し、蛇口にあるネジで固定する。
- 7.止水栓を開け、水漏れがないか確認する。
2レバー混合栓のパッキン交換方法は、シングルレバー混合栓の場合と基本的に同じですが、2つのレバーを外す必要がある点が異なります。なお、交換作業に不慣れな場合は専門家に相談するようにしましょう。
パッキンの交換は業者に依頼するべき?
パッキン交換は比較的簡単な修理ですが、修理に慣れていない人にとっては難しい作業かもしれません。そのため、修理に不安がある場合は業者への依頼を検討しましょう。なお、業者に依頼する場合はこのトピックで紹介する下記の点に注意する必要があります。
水漏れの修理の費用相場
混合栓のパッキン交換の修理費用は、業者や地域によって異なります。そして、一般的に費用は修理にかかる時間や部品の種類、修理する場所などによって決まります。
なお、料金相場としては1箇所の修理で1,000円から5,000円程度が一般的とされています。そのため、業者に依頼をすると数千円から数万円程度の費用がかかるという点をおさえておきましょう。
また、逆に上記の相場よりも異常に安い価格帯を提示している業者を見かけたら注意しましょう。依頼後に追加で費用を請求されたり全く作業を行ってくれなかったりする可能性があるため、この点は注意が必要です。
相見積もりを取ろう
業者に依頼をする際には、複数の業者から見積もりを取って価格やサービス内容を比較し、信頼できる業者に依頼することが大切です。
同じ作業内容であっても業者によって費用が異なるケースは多いため、相見積もりを行ってベストな依頼先を決定する必要があります。
また、業者によっては、保証期間やアフターサービスなどを提供している場合がありますので、こうした点についても確認しておきましょう。
日中に対応をお願いしよう
交換作業は1時間程度で終わる場合が多いため、日中に対応できる業者を選ぶようにしましょう。
また、深夜や早朝に修理を依頼する場合は追加料金が発生する可能性もあります。そのため、緊急対応が必要でない限りはなるべく日中に対応をお願いするようにすると費用を安くおさえられます。
まとめ
パッキンのメンテナンスはつい見逃してしまいがちですが、放置すると水漏れといったトラブルを発生させかねないため、定期的に交換作業を行いましょう。
また、交換作業は順序立てて落ち着いて行えば誰でも実施できるものです。そのため、今回紹介した方法を参考にしながらチャレンジしてみてください。
なお、個人での対応が難しいと感じたときには無理をせずにすぐに業者に対応を依頼しましょう。こうした場合に個人で解決しようとするとかえって状況を悪化させかねないため、プロの力を借りるのが賢明です。
監修者
福田マネージャー
《略歴》
2018年に株式会社 N-Visionに入社し水道メンテナンス業務を行う。
業界歴は7年で現在年間600件ほどの対応を行う。つまり・水漏れのトラブル解決のプロフェッショナルです。
修理完了後も安心してご利用いただける環境づくりに努めております。
福岡県でつまり・水漏れでお困りでしたらふくおか水道職人にお任せください。
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